昨年の米国の雇用状況は新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)で大きく変化した。しかし労働者を対象にした大麻(マリフアナ)検査で陽性の結果が出る人の割合が上昇する傾向に変化は見られなかった。  米薬物検査大手クエスト・ダイアグノスティクスは昨年、企業の依頼で労働者を対象に約700万件の薬物検査を実施。このうち尿に大麻の陽性反応が出た人の割合は約2.7%で、2019年の2.5%、2016年の2%から上昇した  一方、何らかの薬物に陽性反応が出た人は4.4%で、尿検査による薬物検査で16年ぶりに陽性率が過去最高を更新した前年とほぼ変わらなかった。