米血液検査ベンチャーのセラノスを創業したエリザベス・ホームズ被告は詐欺罪を巡る裁判を控え、陪審員候補に100項目以上の質問を用意していることが分かった。質問には、ラジオ番組に出演したりソーシャルメディアに意見を投稿したりしたことがあるかどうか、また、陪審員としての能力に影響を与える可能性のある薬を服用したことがあるかどうかなどが含まれる。ホームズ被告の弁護士は今週、8月下旬に予定される裁判を担当する連邦判事に対し、45ページにわたる書式で陪審員候補への質問を提示した。異例の長さの質問書について弁護士は、セラノスの凋落は大々的に知られているため陪審員の偏見を取り除くために必要だとしている。27日の裁判所提出資料にホームズ被告が加えた電子メールによると、連邦検事は質問リストを「あまりにも長く、不必要に細部に立ち入り、理屈っぽく、繰り返しが多い」と評した。政府側では陪審員の選考に向けて、より標準的な15ページの書式での質問提出を求めている。