決算報(アパレル/家具)Photo:123RF

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、ファーストリテイリングやニトリホールディングスなど、「専門店(アパレル/家具)」業界の4社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

しまむら、ニトリ
巣ごもりの恩恵で売り上げ好調

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の「専門店(アパレル/家具)」業界主要企業4社。対象期間は20年12月~21年3月の直近四半期(ファーストリテイリング、ニトリホールディングス、しまむらは20年12月~21年2月期、ワークマンは21年1~3月期)としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・ファーストリテイリング(ユニクロ)
 増収率:マイナス0.3%(四半期の売上収益5831億円)
・ワークマン
 増収率:9.5%(四半期の営業総収入227億円)
・しまむら
 増収率:8.2%(四半期の売上高1382億円)
・ニトリホールディングス
 増収率:9.9%(四半期の売上高1768億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。