エアリズムマスク
ユニクロの「エアリズムマスク」を求めて行列を作る人々(6月19日撮影) Photo:Bloomberg/gettyimages

なぜユニクロの夏用マスク(エアリズムマスク)に人気が殺到するのか――。ついこの間までマスクを求めてドラッグストア店頭に並ぶ消費者の姿があったかと思えば、今度は夏用マスクに舞台を代えて消費者は行列を作る。夏用マスクの代表である接触冷感のマスクは、すでに複数の企業が発売したり、事前予約を受けたりするなど、参入続出で市場争奪戦の様相だが、中でもユニクロのマスクの人気ぶりは絶妙な仕掛けと、ある「失敗」から生まれているといっていい。(流通ジャーナリスト 森山真二)

夏用マスクは百花繚乱
各社が参入

 夏用マスクは百花繚乱(りょうらん)だ。スポーツ用品メーカーのミズノが接触涼感素材「アイスタッチ」を使用したマウスカバーを売り出せば、ヨネックスは汗に反応して熱を吸収するというキシリトール配合素材のマスクを7月上旬に売り出すという。

 カジュアル衣料専門店もファーストリテイリングのユニクロだけでなく、イオン系のコックスが、やはりキシリトール配合の素材を使ったマスクを販売するなどと夏用マスクは「雨後のたけのこ」のごとくである。

 ほんの1カ月前までドラッグストアの店頭では朝になると、驚くほど高いマスクを求め、行列ができる光景があった。だが、そんなマスクバブルも崩壊。不織布のマスクが行き届いた次は、今度は夏用の接触冷感マスクのニーズが高まっている。