【ブリュッセル】ジョー・バイデン米大統領と北大西洋条約機構(NATO)加盟国首脳は14日、中国の世界的な影響力に警戒を呼び掛け、ロシアを欧州および大西洋の安全保障にとっての脅威とする声明文を発表した。バイデン氏は、独裁国に対抗するため民主主義国の結束を呼びかけ、ドナルド・トランプ前大統領によって大きく揺らいだNATOの強化を図っている。  NATO加盟国の間には新たな協調ムードも見られる一方、中国による新たな脅威と従来からあるロシアの脅威に対しどうバランスを取るか、サイバーセキュリティーや宇宙空間などの新たな分野にどう対応するかといったことについて意見が割れている。