今年もボーナスの時期がやってきました。使い道は様々だと思いますが、家計管理の観点から見れば、お勧めできない危険な使い方があるのも事実です。今回は、「支出」「住宅ローン」「保険」「投資」のシーン別に、絶対やってはいけない四つのことを解説します。(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)
今夏のボーナス支給額は
全体では2年連続で減少傾向
2021年も早いもので、夏のボーナスの時期になりました。昨年は新型コロナの影響で夏のボーナスは惨憺(さんたん)たる状況でしたが、残念ながら2021年も、夏のボーナスは期待できそうにありません(業種によっては冬のボーナスにも影響が残ると思われます)。
もちろん、業種ごとあるいは同業種の中でも支給額に濃淡はあると思いますが、5月13日時点の日本経済新聞社の中間集計では前年比3.64%減、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが4月17日に公表した見通しでは前年比4.2%減と予測されています。その他のシンクタンクなども予想を公表していますが、どれも減少幅に差はあるものの、“今夏のボーナスの支給額は全体では2年連続減少”と考えておくべきでしょう。
夏のボーナスがまだ出ていない人もおり早すぎるかもしれませんが、緊急事態宣言が3度も出された影響は大きく、今冬のボーナスも前年比減少になる可能性も頭の片隅に入れておくべきです。