――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  東芝はかつて、ノートパソコンやテレビのブランドとして世界的に有名だった。だが、146年の歴史を持ち、日本産業界の代表的な企業である同社は近年、不祥事で世間に知られるようになっている。直近のスキャンダルは、全面的な組織見直しのきっかけになるはずだ。  昨年の定時株主総会までの経緯を調べた外部弁護士による調査報告書によると、東芝が不審な戦術を使って、外国の物言う株主(アクティビスト)を撃退するために政府と結託していたことが判明した。