個人マネーの反乱、米市場どう変えたかPhoto:VIEW press/gettyimages

 今年は「個人投資家の年」と呼べそうだ。

 昨年の鮮烈なデビューに積み上げる形で、素人投資家は今も金融市場を揺るがし続けている。JMP証券の推定によると、個人投資家が2021年上半期に開設した新規証券口座は1000万件を突破し、昨年通年の合計数にすでに並ぶ勢いだ。

 個人投資家のマネーは今年、ゲームソフト小売り大手ゲームストップや映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株価を大きく押し上げている。両銘柄は年初来でそれぞれ1000%、2700%の高騰だ。ジョークで始まった暗号資産(仮想通貨)、ドージコインも急騰させている。個人投資家はネット上で結託し、まるで罰するかのように機関投資家に巨額の損失をもたらした。

 以下、影響力を増す個人投資家が米国株式市場をどう変えたのかをまとめた。