台湾の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、台湾積体電路製造(TSMC)の半導体チップは至る所に存在するが、ほとんどの消費者はそれを知らない。同社は世界で最も高度な半導体チップのほぼ全てを製造しており、一般的な半導体の多くも手掛けている。それらはiPhone(アイフォーン)やパソコン、自動車など、電子部品を内蔵した何十億もの製品に組み込まれているが、いずれもTSMC製であることは一般にほとんど知られていない。アップルやクアルコムなど、同社が製造するチップを設計している企業の方が名を知られている。TSMCはここ数年、世界で最も重要な半導体企業として台頭し、世界経済に多大な影響を与えている。時価総額は5500億ドル(約60兆6000億円)前後で、世界で11番目に価値のある企業となった。
半導体不足、台湾メーカー1社への依存があだ
TSMCの支配、世界経済にリスク 地政学的緊張と深刻なチップ不足の中
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