――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  東芝の株主が異例の大金星を挙げた。これは日本のコーポレートガバンス(企業統治)にとって、大きな転換点となる可能性がある。  25日に開催された年次株主総会では、永山治取締役会議長の再任案が否決された。146年の歴史を持ち、日本の産業界を代表するこの老舗企業の経営陣に対して、株主は明確なメッセージを突きつけた。不祥事続きの過去を断つためには、再出発が必要だと声を上げたのだ。