新型コロナウイルスに感染し6月に死亡したインドネシアの医師26人のうち、少なくとも10人が中国の製薬大手シノバック・バイオテックのワクチンを2回接種していた。インドネシア医師会が明らかにした。多くの開発途上国で使用されている同社製ワクチンに対し、懸念が浮上している。医師会コロナ対策グループのトップを務めるアディブ・クマイディ医師は、死亡した残る16人の医師のワクチン接種状況についても確認中だと述べた。同医師会の最新データによれば、5カ月間でシノバック製のワクチンを2回接種しながら死亡した医師は少なくとも20人確認され、その期間に死亡した全医師の5分の1余りを占めている。疫学の専門家らは、不十分な医療ケアや基礎疾患などが要因になった可能性を判断するため、適切な調査が実施される必要があるとした。またワクチン接種をした全医師のうち何人が新型コロナに感染したかなどのデータも必要だとした。