米バイデン政権の複数の当局者は、新型コロナウイルスの発生源に関する90日間の調査で明確な結論が出ない可能性があることに注意を促している。米情報当局は現在、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の起源を解明する調査に取り組んでいる。調査内容をよく知る人物によれば、同調査を担当している米国の各種スパイ機関は、新型コロナウイルスが宿主となる動物と人間の接触で広がったのか、あるいは中国政府のウイルス研究所から流出したのかという論争に終止符を打つような、確実な証拠をまだ見つけていない。ジョー・バイデン大統領は7月半ばに、調査開始から45日間の最新報告を受け取る。当局者たちは、たとえ部分的であってもその段階で前進が見られれば、科学者と政治家、情報機関の専門家たちの間で見解の食い違いが縮小し、今後の調査のヒントが見つかる可能性があると述べている。