米連邦取引委員会(FTC)や複数の州政府がフェイスブックを反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴していた裁判で、ワシントンの連邦地裁所は28日、棄却する判断を下した。フェイスブック側の要請を判事が受け入れた形。同地裁のジェームズ・ボースバーグ判事はFTCの訴えについて、フェイスブックが市場を独占していると主張するに足る十分な申し立てが含まれていないと述べた。ただ、FTCに修正のための30日間の猶予を与え、改めて訴訟を起こすことを認めた。各州政府による訴訟については、州司法長官らが訴えを提起するのに時間をかけすぎたことを主な理由に、全面的に棄却した。フェイスブック、FTC、各州から今のところコメントは得られていない。