ウォール街ではほとんど見られないような形で株式相場とコモディティー(商品)相場が共に上昇を続けている。高リスク投資への需要がなお根強いことの表れと言える。4-6月期の終わりまであと数日を残し、S&P500種指数は約8%高、S&P GSCI商品指数は約13%高となっている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データが過去50年のデータを分析したところ、両指数が5四半期連続で5%を超えて上昇するのは初めてになるとみられる。S&P500種指数は28日、今年32回目となる最高値を更新した。同指数を押し上げたのはマイクロソフトやフェイスブックといったIT(情報技術)大手や、ファストフードチェーンのチポトレ・メキシカン・グリルのような消費者関連株だ。フェイスブックの時価総額は28日、初めて1兆ドル(約110兆4500億円)に達した。連邦地裁判事が同社に対する反トラスト法(独占禁止法)訴訟を棄却したことが背景にある。この日、フェイスブックの株価は4%余り値上がりした。