米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、小規模な試験において、同社の新型コロナウイルスワクチンに「デルタ株」に対する感染予防効果の兆候が確認されたと明らかにした。試験では、ワクチン接種を受けた8人の血液について、中和抗体が多く作られたことが確認されたという。デルタ株は感染力がこれまで発見された他の株より高いとされている。今回の結果で、すでに承認されているワクチンがデルタ株への感染予防にも効果を発揮することが改めて示された。J&Jのワクチンがデルタ株にどのような効果を持つのか、世界各国の保健当局者らは注視していた。J&Jのワクチンは他社の新型コロナワクチンと比較し、特に輸送や保管が容易であることから、多くの国が供給に期待を寄せている。