コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度のすしチェーン編だ。
4~5月は絶好調、6月は「急落&前年割れ」
すしチェーンの主要4社が発表した4~6月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯スシロー(FOOD & LIFE COMPANIES)の既存店売上高
4月度:前年同月比178.0%(78.0%増)
5月度:同112.6%(12.6%増)
6月度:同95.3%(4.7%減)
◯くら寿司の既存店売上高
4月度:前年同月比174.2%(74.2%増)
5月度:同112.7%(12.7%増)
6月度:同93.4%(6.6%減)
◯かっぱ寿司(カッパ・クリエイト)の既存店売上高
4月度:前年同月比173.2%(73.2%増)
5月度:同117.4%(17.4%増)
6月度:同99.8%(0.2%減)
◯元気寿司の既存店売上高
4月度:前年同月比168.0%(68.0%増)
5月度:同117.1%(17.1%増)
6月度:同97.4%(2.6%減)
4~5月の好業績から一転、6月になると4社全ての既存店売上高が90%台まで大幅に減少している。いったいなぜだろうか?