バイデン氏が狙う競争促進策、舞台裏の立役者は?PHOTO: CRAIG WARGA FOR THE WALL STREET JOURNAL

【ワシントン】ティム・ウー氏は、米政府による企業規制の在り方を変える2度目のチャンスを手に入れた。

 ジョー・バイデン大統領は9日、米国企業の競争力強化を目的とした大統領令に署名した。ウー氏はこの大統領令策定の立役者だ。同氏は法学教授で、反トラスト法(独占禁止法に相当)に関する進歩派の有力専門家でもある。

 ウー氏は、オバマ政権の末期でも同様の大統領令の策定に関わった。これに伴い、いくつかの新たな規制が導入された。だが、規制緩和を掲げるドナルド・トランプ前大統領の就任で新規制の一部は廃止された。

 ウー氏は現在、テクノロジーや競争政策担当の大統領特別補佐官を務めており、他のバイデン政権幹部らとともに5年前のオバマ政権時代にやり残したところから再び積み上げていく構えだ。