「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社、6月16日発売)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。

ビジネスパーソンが<br />資産形成できない<br />負のスパイラルとは?Photo: Adobe Stock

ジャンプ:800万円を2000万円に

 前回のホップ、ステップで説明した手順で資産が増やせた場合、手元資金は800万円になります。手元資金が800万円となり、ビジネスパーソンであれば、手元資金+収入から合わせて月々15万円ずつ積立投資に回すこともラクにできる金額になっているでしょう(年3%の利回りです)。

 これを10年間継続すれば、2097万円の資産が形成できます。または、積立投資ではなく、800万円を米国高配当銘柄に移していくのもありでしょう。

 ここで、お伝えしたいのは、黒字転換2倍株で、最後まで資産形成することをすすめているわけではないということです。

 ビジネスパーソンで手元資金が少ない人が、1万円を3%利回りで20年間積立投資をしても、327万円にしかなりません。

 3%の高配当で資産を回して、ある程度、豊かさを感じるためには、手元資金をまずは増やすしかありません。

 現金をほとんど持っていないビジネスパーソンの方が、いつまでたっても資産形成できない負のスパイラルの構造から抜け出す1つの方法として、黒字転換2倍株を利用するのです。

 富裕層の人は「利回り」で資産を大きくして利益を得ています。それは、手元資金が大きいから得られるベネフィットです。

 ビジネスパーソンの方でも「利回り」で利益を得られる水準にまで手元資金を増やすことに、ぜひ、黒字転換2倍株を使ってチャレンジしてみてください。

ビジネスパーソンが<br />資産形成できない<br />負のスパイラルとは?馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員 日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社 FISCO のアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。