「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」――。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社、6月16日発売)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介しています。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。(初出:2021年6月12日)

9割の人が納得する「株式投資は、中長期投資がいちばん」だと断言できる理由【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

知識ゼロなのにいきなり資産運用を任される

9割の人が納得する「株式投資は、中長期投資がいちばん」だと断言できる理由【書籍オンライン編集部セレクション】馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。2021年6月16日、初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から上梓。(撮影・小原孝博)

 大学卒業後、私は公共政策を学ぶ大学院に進学。そこで政治・経済・行政を学びましたが、夢だったキャリア官僚の試験には受からず、全ての就職活動に失敗しました。結果、2013年に関西の某医療法人に入社。

 その医療法人に入ったことで、私の人生はガラリと変わりました。入社後に「大学院で政治・経済を学んできたのだから、金融もわかるだろう。資産運用をやってくれないか。金融の知識は、将来必ず君の力になってくれるよ」と言われ、全くの未経験なのに資産運用の専業デイトレーダーをすることになったのです。

 いきなり投資の世界に投げ込まれたので、それからは大変な苦労の連続でした。

 専業デイトレーダーとして投資の経験を積む投資は未経験。この医療法人で貰ったチャンスをものにするもしないも自分次第だと思い、そこからは、ただただがむしゃらに勉強し、働きました。

 株取引の始め方、チャート分析の方法、財務諸表の読み方、情報収集のやり方など、株式投資をする上で必要なことは、全て独学で身につけました。24時間365日のほとんどの時間を、株式投資の習得のために使ったといっても過言ではありません。

 平日は9時~15時で株式投資に集中。それ以外の時間は、トレードの予習・復習、情報収集、セオリーの組み立てに使いました。金融に関するあらゆる領域を学ぶのには、どれだけ時間があっても、足りませんでした。身近に良い指導者がいれば、もう少し近道ができたのかもしれません。

 しかし元々、政治・経済が好きだったこともあり、マクロ経済の情報収集はとても楽しかったです。ただ、株式投資はマクロ経済分析だけわかっても、市場では勝てません。