すき家Photo:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度の牛丼チェーン編だ。

すき家が6月売上高8.9%増で吉野家を圧倒!
松屋と「大差」のワケ

 牛丼チェーンの主要3社が発表した4~6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯吉野家(吉野家ホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比89.9%(10.1%減)
 5月度:同99.4%(0.6%減)
 6月度:同99.6%(0.4%減)

◯すき家(ゼンショーホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比114.2%(14.2%増)
 5月度:同118.1%(18.1%増)
 6月度:同108.9%(8.9%増)

◯松屋(松屋フーズホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比108.9%(8.9%増)
 5月度:同112.2%(12.2%増)
 6月度:同98.8%(1.2%減)

 6月度の実績ではすき家のみが108.9%(8.9%増)と前年実績を大きく超えた。今回取り上げた3社の中で一番数値の低かった松屋の98.8%(1.2%減)との差は、10.1ポイントだ。同じ牛丼チェーンなのに、なぜ、ここまで差ができるのだろうか?