ロナルド・レーガン氏は米大統領だった当時、以下のような話を好んだ。ある米国人がロシア人に対し、米国は自由な国で、ホワイトハウスの前で市民が「ロナルド・レーガンにはうんざりだ」と叫んでも構わないのだと自慢した。ロシア人は自分の国にも同じ自由があると主張し、「私だってクレムリンの前で『ロナルド・レーガンにはうんざりだ』と叫ぶことができる」と語ったという。アントニー・ブリンケン国務長官が今週明らかにしたところによると、米バイデン政権は米国の人種差別問題の調査を目的とした国連人権理事会の当局者らを正式に米国に招待する意向だ。ブリンケン氏のこの発表を受けて、前述のレーガン氏の話が頭に浮かんだ。国連の調査チームが、レーガン氏の話に登場するロシア人と同様の快活さで、米国を好き勝手に非難することは間違いない。