最近の米国における電気自動車(EV)新興企業ブームの最大の恩恵を受けているのは、意外にも世界最大の石油輸出国である。  サウジアラビアは米EVメーカー、ルーシッド・モーターズへの29億ドル(約3200億円)の投資により、200億ドル近い利益を手にすることになる。サンフランシスコのベイエリアにあるルーシッドは23日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を完了して上場する予定だ。サウジ政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が同社の60%以上を保有することになる。SPACの現在の株価に基づけば、同社の時価総額は約360億ドルになるとみられる。