米連邦準備制度理事会(FRB)は、米経済の見立てを仕事とする数百人のエコノミストを雇っている。にもかかわらず、FRBが経済予測をこれほど頻繁に大きく見誤るのは驚くべきことだ。直近の大きな予想の読み違いは、今年の消費者物価の急上昇を予測できなかったことだ。ジェローム・パウエルFRB議長は28日の記者会見で、FRBが物価に意表を突かれたことを認めたが、特に懸念は示さなかった。連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の会合後に出した声明でも、金融政策の巻き戻しにほとんど関心がないことが示された。その金融政策はアーサー・バーンズ第10代FRB議長以来の大胆なものだが、歴史はバーンズに味方しなかった。***