中国の配車サービス大手ディディ(滴滴)グローバルが株式非公開化を検討している。事情を知る複数の関係者が明らかにした。中国当局の怒りを収めると同時に、米市場への上場以降に投資家が被った損失を補てんしたい考えだ。関係者によると、ディディは6月30日の米ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場後に発覚した問題の一部について、銀行や当局関係者、主要株主と解決策を協議している。暫定的に検討している選択肢の1つとして株式公開買い付け(TOB)による上場廃止があるという。ディディは米国預託証券(ADS)を1株14ドルで公開し、およそ44億ドル(約4840億円)を調達。中国企業としては2014年の電子商取引大手アリババグループ以来の大型上場となった。