中国ハイテク株は29日、当局がダメージコントロールに乗り出したことを受け、最近の急落から幾らか持ち直した。だが投資家は、規制圧力の高まりが将来の企業収益を圧迫しかねないとの警戒を解いていない。中国の国営メディアは28日、中国株を盛んにもてはやした。一方、事情に詳しい関係者によると、規制当局トップは世界の金融機関に対し、中国政府は今後、政策を導入するにあたって市場への影響に配慮すると内々に伝えたという。BNPパリバのアジア太平洋地域の株式調査責任者マニシ・レイチャウドゥリ氏は、「投資家心理は引き続き慎重だ」とし、「中国当局の目的は長期的なものなので、投資家はこうした規制変更が続くかもしれないと考えている」と述べた。
中国当局の「市場配慮」、投資家はまだ疑心暗鬼
ハイテク企業締め付けで市場動揺、当局がダメージコントロールに動く
有料会員限定
あなたにおすすめ