米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが29日発表した4-6月期(第2四半期)決算は、力強い業績となったが、市場予想には届かなかった。新型コロナウイルス禍でネット通販需要が急増するなど、これまでの破竹の勢いに初めて陰りが出た。売上高は1131億ドルで、ファクトセットがまとめた市場予想の1154億ドルをやや下回った。利益は78億ドル。アマゾンは7-9月期の売上高について1060億~1120億ドル、営業利益が25億~60億ドルの見通しを示した。決算発表を受けて、アマゾン株価は時間外取引で約7%値下がりしている。アマゾンの業績はコロナ流行以降、市場予想を上回り続けてきた。だが、経済の正常化に伴い、アナリストはアマゾンの力強い伸びもいずれは鈍化すると予想している。