米航空機大手ボーイングと米航空宇宙局(NASA)は29日、同社の宇宙船「スターライナー」の打ち上げを延期すると発表した。国際宇宙ステーション(ISS)でロシア実験棟に関連しトラブルが発生したことが理由。スターライナーは30日午後に打ち上げられる予定だった。運用管制チームは米東部時間29日午後12時45分ごろ、国際宇宙ステーションにドッキングしているロシアの実験棟「ナウカ」が不注意でエンジンを噴射したことを確認。これにより宇宙ステーションが予想していた位置から外れたため、スターライナーの打ち上げ延期を決めたとNASAは述べた。NASAはまた、打ち上げを延期することで宇宙ステーションの飛行士がナウカの調査を続け、スターライナーを受け入れる準備が整っているか確認できると述べた。打ち上げは8月3日に実施される可能性があるという。