米国では新型コロナウイルス感染やワクチン接種規定の不透明性を背景に、映画・テレビ番組の制作が再び中断されている。テレビ局やストリーミングサービスは新鮮なコンテンツに飢える中、逆風に見舞われている。制作メンバーに新型コロナの陽性反応が出て最近撮影を中断した作品の中には、HBOの大ヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚(たん)として期待される『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』もある。また、米動画配信サービス大手Hulu(フールー)のコメディー番組『Woke(ウォーク)』も、コロナ陽性者が出たために撮影を中断した。いずれもその後、制作を再開している。撮影が中断されている映画作品には、ジェイミー・フォックスとニコライ・コスター・ワルダウ主演の『God Is a Bullet(ゴッド・イズ・ア・ブレット)』がある。メキシコがロケ地の同作は、ワクチン接種済みの俳優たちにコロナの陽性反応が出たことから、今週に入り中断された。最近では、トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル7」の撮影も、検査で陽性となったクルーが出たことで、一時停止した。