米国の民間経済は素晴らしい機械だ。放っておけば、自力で成長する道を見つける。新型コロナウイルスの大流行や政府のロックダウン(都市封鎖)措置が重荷となったこの1年もやはり米経済は成長し続けた。29日に発表された4-6月期の米国内総生産(GDP)で改めてそれが浮き彫りになった。  米GDP成長率は年率換算で6.5%となり、多くのエコノミストが予想した8.4%には届かなかったが、それでもコロナ前のピークを上回る22兆7200億ドルにGDPを押し上げるのに十分だった。2020年4月にわずか2カ月間の景気後退を脱して以降、V字回復を実現した。