ジョー・バイデン米大統領は何度イランに侮辱されれば、2015年のイラン核合意に復帰することで同国の有害な行動を変えることはできないということを認めるのだろうか。直近の挑発は7月29日夜に起きた。アラビア海で民間の石油タンカー「マーサー・ストリート」が攻撃され、乗組員2人が死亡した。タンカーはイスラエルの富豪が所有するロンドンの企業が運航していた。イスラエルはイランの仕業だと主張し、イランは否定。米国と英国は1日、イスラエルに同調してイランを非難した。アントニー・ブリンケン米国務長官は声明で「入手し得る情報を検討した結果、われわれはイランがこの攻撃を実行したことを確信している。複数の無人航空機による自爆攻撃で罪のない人を2人死亡させた」と述べ、この手法によるイランの攻撃は地域全体で増加していると指摘した。また、米国は同盟国と連携して対抗措置を検討しているとした。