衝撃的すぎる「ひろゆきの金銭感覚」のお財布事情ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

なんでお金持ちになりたいの?

 お金持ちになりたい人は、たくさんいます。でも、そのお金を「何に使うのか?」を掘り下げて聞いてみると、あまり深く考えていないことがほとんどです。

「モノを買いたい」「いい家に住みたい」など、自分に向けたお金の使い方であれば、そんなに大金は必要ではありません。しかし、自分ではなく「他人」に向けたお金の使い方になると話は変わります。

 第三者に向けてお金をバラまいているお金持ちの人がいますが、あれは、「承認欲求を満たすため」にやっています。いい服を着るのも、いい食事に連れて行くのも、すべては承認欲求によるものです。

 その欲は、つねに渇望しています。だから、宝くじで億単位のお金が入った人は、他人への見栄を張り続けるためにあっという間にお金を使い切ってしまいます。その後、満たされない欲のために自己破産する人も多くいます。

 すべての元凶が「承認欲求」なんですよね。

「100円あれば満たされますけど」

 僕は、他人に向けてお金を使うことはほとんどありません。家族や限られた友人、本当に困った人に対してなら、何かしてあげたり寄付することはありますが、それで自分の欲を満たさないようにしています。

 モノが欲しいと思うこともほとんどありません。シンプルに自分のために必要なモノって、実はそんなに無いんですよね。

 承認欲求ではない欲として、「食欲」があります。食欲は自分に向けて「おいしいものを食べたい」という欲望ではあるんですが、それがイコール「高級なものを食べたい」であるとは限りません。

 そもそも、高級な食事をするのは、「恋人に好かれたいから」「接待をするから」「SNSで自慢したいから」など、承認欲求が絡んでいることがほとんどです。純粋な食欲とは全然異なる理由です。

 自分の食欲を満たすことだけを考えれば、「限界までお腹を空かせてから食べる卵かけごはん」で十分です。米と卵と醤油で、100円もかかりません。僕は、本当にそれで十分だと思っているんですよね。お金がない大学生の頃から今に至るまで、金銭感覚は変わりない。

 街を歩いていて喉が渇いても、自動販売機でジュースを買うことはしません。少し我慢すれば、家でタダで水やお茶が飲めますから。しかも、我慢すればするほどおいしく感じます。

 どうしても浪費してしまう人は、自分のお金の使い方を見直してみましょう。そして、シンプルに自分に向けてお金を使っているか、承認欲求が絡んでいないか、を考えてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。