ひろゆきが教える「これからの時代で稼げる人の思考法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

人と違うことをやる時代

 これからの時代、「親世代に言われたとおりにやる」という方法では稼げなくなります。教科書に書いてあることをちゃんと覚えても、稼げる人にはなれません。

 僕が今の20代を見ていて、ちゃんと稼ぐことができている人は、YouTuberやアプリを作る人、ファンからお金を集めることができる人など、上の世代の人たちが考えもしなかった方法がほとんどです。

 日本の経済や市場が右肩上がりであれば、みんなと同じことをやっていればよかったのですが、これからは、「人と違うことをやる時代」です。学校や会社のような組織にいたとしても、「違うポジション」を目指したり、「違う方法」を試すほうが、生き残れる確率は上がります。

 1つの基準として、「あなたの親世代が少し顔をしかめること」のほうがよいことが多いでしょう。それは別に「反社会的なことをやれ」ということではありません。新しくて理解が追いつかないことのほうがちょうどいい、ということです。

 親の世代の中には、いまだに「汗水たらしてまともな仕事に就け」と言う人がいますし、「社会人はこうあるべきだ」という価値観を強く持っている人も多くいます。でも、そういう話をする大人は、全員、大して成功していません。人と変わった方法で成功した親は、かなり寛容な考えを持っているはずです。

若い人の「面白い!」は正しい

 柔軟な親の下に生まれた人は、かなり恵まれています。新しいことにチャレンジすることを、どんどん応援してくれることでしょう。「お前のことはお前が自分で決めればいい」と言い切れるかどうかですよね。

 とはいえ、親の言うことや教科書に書いてあることは「知識として」理解はしたほうがいいでしょう。単純にすべてに反抗するのは、頭の悪い不良になるだけですから。

 学校で学ぶことも、親から言われることも、「そんな考えもあるんだな」と理解してみて、その上で、「自分の感覚」で決めたほうがいいでしょう。YouTubeが流行することも、スマホアプリが成長することも、誰よりも早く敏感に察知していたのは若い世代の人たちです。

 若い人たちが、「これは面白い!」と思ったものが、その後、多数派になっていくのです。高校生や大学生が夢中になっていることが、半年や1年遅れで、おじさんやおばさんにも伝播します。だから、若い人が「こうしたい!」と思うことは、時間差で正しくなることのほうが多いのです。確率の問題なので、もちろん、間違うこともあるでしょう。しかし、若い人にはいくらでもやり直せるチャンスがあります。失敗からもいろいろ学べます。

 若い世代がこれからの時代に「稼げる人」になるためには、「いったん『自分の感覚』を信じてみること」。これしか方法はないと思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、29万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。