定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在もどんどん資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

【現役サラリーマンが株式投資で2億円】PERを基準に割安成長株を探すPhoto: Adobe Stock

PERの目安とは?

私が中長期投資の対象としているのは「割安成長株」です。

そもそも成長株とは、「売上高や利益といった企業業績の成長性が高く、今後もさらなる成長が見込まれる」という銘柄のことです。

成長株であっても、すでに株価が高値になっていたら、さらに上昇する伸びしろが限られます。

すると中長期で保有し続けたとしても、大きな利幅を期待するのが難しくなります。

狙い目は、成長株のなかでも、株価がまだ割安なもの。

それが「割安成長株」というわけです。

割安株(バリュー株)とは、単に「安い株」ではありません。

業績や資産の評価が低すぎるために、株価が本来の価値に比べて安くなっている株のことです。

割安かどうかを判断する基準はいくつかありますが、私が基準にしているのは、投資家にはお馴染みの「PER」(株価収益率)です。

PERは、その会社が1年間(当期)に稼ぎ出した「純利益」に対して、株価が何倍なのかを示す指標。

計算式は、次の通りです。

PER(倍) = 時価総額(現在の株価×発行済み株式数) ÷ 当期純利益

PER(倍) = 現在の株価 ÷ 1株あたりの当期純利益という計算式もありますが、いずれにしても「PERが低いほど株価は割安」と判断されます。

PERがどのくらいならば割安なのかは、銘柄の特性や業種、株式市場の相場によっても変わってきます。

上場企業のPERは15倍程度が平均とされています。

このことから以前はそれを下回るPER10倍以下が割安株の目安とされていましたが、2012年のアベノミクス以降、株式市場は上昇相場が続いており、その影響で基準が下がり、PER20倍以下までが割安株とされています。

私は個人的に、PER15倍以下(できれば10倍以下)を割安株の目安としています。