「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。最初は短期売買を繰り返して失敗したが、より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
(こちらは2020年9月5日付け記事を再掲載したものです)
投資の王道「バリュー投資」
サイゼリヤ株で懲りた私は、ようやくとり戻した250万円の投資元本に、自己資金を追加投入せず、株式資産2億円を実現すると誓いました。
そのために株式投資の取引記録をつけ始めた頃から、私は「割安成長株」への投資を意識して銘柄を選ぶようになりました。
「バリュー投資」とも呼ばれるやり方です。
割安株とは、単に「低資金で買える安い株」という意味ではありません。
割安株は、株価がその会社の業績や資産の好評価をきちんと反映しておらず、株価が低い状態の株式です。
業績好調でしばらく成長が見込める「割安成長株」なら、買ったときよりも何倍も高く売れて資産形成に結びつきます。
そこで投資に関する書籍やマネー誌の記事を読み、「割安成長株」の代表的な銘柄として購入したのが、新興不動産銘柄でした。
「シノハラ建設システム(現シノケングループ)」(8909)、「原弘産(現REVOLUTION)」(8894)、「セイクレスト(上場廃止)」などです。
この新興不動産への投資が、ズバリ的中しました。
不動産のミニバブルと新興市場銘柄のバブルのタイミングに合致したのです。
シノハラ建設システム、原弘産などは、発行済み株式数が少ない銘柄だったのですが、そういった銘柄では、順次、「株式分割」が行われていきました。
株式分割とは1株を複数に分割して、株式の流通量を増やす手法です。
1株を2株に分けると、1株あたりの株価は単純に2分の1に下がりますから、個人投資家が買いやすくなり、株価が上がりやすくなります。