ふるいにかけて残った50銘柄1つ1つについて
さらに細かく調べてみる

 ここまで見てきたように、1つ1つの銘柄の1.通期業績の予想、2.営業利益と経常利益の進捗率、3.具体的な事業内容の3つをチェックすることで、約200銘柄から50銘柄程度に絞り込みます。

 銘柄選定に慣れてきた人は、ぜひ、ここでの時間を長く取って、50銘柄の1つ1つについてさらに細かく調べてみることをおすすめします。

 しかし、初心者の方の場合は、この50銘柄について、

 「直近のIRニュースはどうか(業績に悪影響を与える情報がないか)」
 「PER(株価収益率)が高すぎないか」
 「株価が低位で推移しているかチャートで確認」
 「株価が今から、まだ上昇する余地があるか」

 などを確認していき、最終的に20~30銘柄程度のウォッチリストを作成することをおすすめします。

 ちなみに、私が198銘柄から実際に絞り込んだのは、以下の「24銘柄」です。

黒字転換2倍株で<br />20~30銘柄程度の<br />ウォッチリストを作成する馬渕磨理子(Mabuchi Mariko)
経済アナリスト、認定テクニカルアナリスト
フィスコ金融・経済シナリオ分析会議 研究員
日本クラウドキャピタル マーケティング・未上場マーケットアナリスト
フジテレビ系列LiveNews αレギュラーコメンテーター
滋賀県出身。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院公共政策大学院卒業、公共政策修士。2013年関西の某医療法人に入社後、資産運用トレーダー業務を始める。独力で財務・経営分析力を磨いた結果、資産を3倍にする。2015年独立系金融情報配信会社FISCOのアナリスに転身。上場企業の経営者を中心にインタビューし、個別銘柄分析や日本・韓国・米国経済等の市況分析に従事。入社当時、アナリストだった上司より「堅実な銘柄選定法」として「黒字転換2倍株」のノウハウを受け継ぐ。2017年からは日本クラウドキャピタルにも籍を置き、日本初の未上場マーケットアナリスト兼マーケティング担当として活動。雑誌・Webなど連載多数。「PRESIDENT」本誌にも多数記事を掲載。「プレジデントオンライン」の執筆記事は、2020年の半年間で累計6000万PVを超え、「日本一バズるアナリスト」ともいわれる。2020年11月ラジオ日経にて「馬渕磨理子の5分で教えて!ベンチャー社長」がスタート。初の著書『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』をダイヤモンド社から2021年6月16日に上梓。