中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の常務委員会は20日、北京で行われた会議でIT(情報技術)企業による広範なデータ収集を抑制するための個人情報保護法案を可決した。国営新華社が報じた。ただ政策アナリストによると、国家による広範な監視活動を制限することはできない。新華社によると、個人情報保護法は11月1日に施行される。最終版の全文はまだ公表されていない。中国初の個人情報保護法は、世界で最も強固なオンラインのプライバシー保護の枠組みである欧州の一般データ保護規則に酷似しており、中国国民の個人情報を取り扱う組織・個人に対して、データ収集を最小限に抑え、事前の同意を得ることを義務付ける条項が含まれている。