英製薬大手アストラゼネカは20日、同社の抗体薬が臨床試験(治験)において新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果を示したことを受け、規制当局に承認を求めると発表した。コロナワクチンの接種を拒否する人や、ワクチンの効果が低い人にとっては新たな選択肢となる可能性がある。製薬会社はコロナ感染による入院や死亡を防ぐため、ワクチンだけではなく抗体薬の開発も進めている。ただ、複数のコロナワクチンが異例のスピードで開発・実用化される一方、抗体薬などの開発は遅れが目立っていた。アストラゼネカの発表とは別に、英国は20日、米バイオ医薬品大手リジェネロン・ファーマシューティカルズとスイスの製薬大手ロシュ・ホールディングが開発したコロナ向けのモノクローナル抗体薬を承認した。
英アストラゼネカ、コロナ抗体薬に高い予防効果 承認申請へ
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