定年後、3つの職業兼務で
200歳以上まで安泰に

 70歳以降、Fさん夫婦の収入は公的年金だけになります。公的年金はFさんが年220万円、奥さまが140万円という記載がありますが、奥さまは55歳で退職されるので、退職金と同様に年金額は130万円に減額とします。

 年金受給を70歳まで繰り下げることにより受給額は42%増えます。そのため、Fさんが年312万4000円、奥さまは184万6000円の合計497万円になります。手取額は437万円として、支出額は496万円で変わらなければ年間の赤字額は59万円。9765万円の金融資産があれば、200歳以上まで老後は安泰という試算結果です。

 単純に収支から試算すると非現実的な年齢になりましたが、Fさんのご相談は60歳以降の再雇用時にどのくらいの収入を得る必要があるか?でした。これを考えてみましょう。