一読のすすめ

 本要約では内村氏のチームマネジメント術を4つご紹介した。本書内ではさらに「みんなが考えるようになるチームマネジメントの方法」「潰れる人をつくらない方法」といったマネジメント術が紹介されている。また、本書内には内村氏と共に仕事をした24人の声も記載されている。その内容を読んでいると、お笑いの業界で大御所となった内村氏のプロ意識が伝わってくる。

 本書では、内村氏の放つ「安心感」が終始貫かれていた。メンバーを緊張させない安心感、失敗しても最後は結果ごと背負ってくれる安心感だ。この心遣いや心構えは、組織の大小や業種のいかんを問わず、頼れるリーダーの条件と言える。

 リーダーの方にはぜひ、本書を手に取り、内村氏のチームマネジメント術を知り、チームの潜在力を引き出す「内村リーダー論」を実践に移していただきたい。

評点(5点満点)

総合3.7点(革新性3.0点、明瞭性3.5点、応用性4.0点)

著者情報

 畑中翔太(はたなか しょうた)

 1984年生まれ。埼玉県出身。中央大学法学部卒。博報堂ケトルクリエイティブディレクター/プロデューサー。これまで多くの企業・ブランド・地域の広告キャンペーン制作におけるプロジェクトリーダーを担当。近年は、TVドラマやバラエティ番組などの企画・プロデュースも務める。これまでに国内外200以上のクリエイティブアワードを受賞。クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。まちおこしがライフワークで、“絶やしたくない町の絶品グルメ”を守るプロジェクト「絶メシ」の生みの親。

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