米最高裁は1日、国内で最も厳しいとされるテキサス州の中絶禁止法の施行を5対4で認めた。妊娠から約6週目以降の人工妊娠中絶を禁じる同州の新たな州法の差し止め請求を棄却した。中絶手術を行うクリニックや中絶権利を擁護する団体などが、テキサス州の中絶禁止法について緊急の差し止め請求をしていたが、最高裁はこれを認めない判断を下した。今回の決定は州法の合憲性に関する最終的な判断ではないが、中絶禁止法に関する法廷での争いを避けようとするテキサス州議会の議員らの新たな試みが少なくとも一時的には認められた形となった。保守派の判事の多くが多数派に回った。ジョン・ロバーツ最高裁長官と3人のリベラル派の判事は反対に回った。
テキサス州の中絶禁止法、差し止め請求を棄却=米最高裁
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