ハリケーン「アイダ」の余波で、米北東部は記録的な大雨、竜巻、鉄砲水、停電に見舞われた。この影響による死者は合わせて少なくとも40人に上っている。ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、1日夜から2日にかけ、市内で浸水に巻き込まれ車内や地下鉄の車両に閉じ込められた多くの人を救出したと明らかにした。市当局の発表によると、市内では住宅の地階にいた11人を含む12人が洪水により死亡した。ニューヨーク州と市の当局者は、被害状況を確認中だとした上で、かつてない雨量だったと述べた。ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は2日、ニューヨーク市クイーンズ区で記者会見し、「一夜明けても、被害の実際の規模は明らかになっていない」と述べた。