米政府は新型コロナウイルスのワクチンについて、免疫不全者でない人々にも今月中に追加接種が可能になると予想している。ところが、それまで待とうとしない人たちがいる。追加接種を受けようと必死な人たちは隣の州に行ったり、薬局の書類にうその自己免疫疾患を記入したり、医療従事者に規則を曲げてもらうなどしている。すぐにも追加接種を受けようとする人たちは、変異株「デルタ型」の感染力の高さや新学期、雇用主の職場復帰計画などを理由にしている。ジュリー・レビットさん(51歳)は最近、ファイザー製ワクチンの3回目の接種を受けに行き、パブリックス・スーパーマーケッツの薬局店員に、自分と婚約者は免疫不全だと話した。だが本当は免疫不全ではない。フロリダ州オーランドに住む個人秘書のレビットさんは、数週間後の結婚式に向けて、二人とも新型コロナに対する免疫力を高めたかったのだと語った。店員が彼女の求めを疑問に思う節もなかったという。そして数分後には、接種を終えていた。