米航空・ホテル業界は利益の柱である出張の復活に望みをかけていた。だが夏季の繁忙期が終わりに近づき、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大で出社や対面でのミーティング、イベントの再開を先送りする企業も現れる中、そうした期待はしぼみつつある。デルタ航空によると、米国内企業の出張は今夏、コロナ流行前の40%前後に回復。同社では9月には60%まで戻ると予想していた。だがエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は先週のインタビューで「60%にはならない」との見方を示した。モーニング・コンサルト社が米ホテル・ロッジング協会(AHLA)の委託で実施した調査では、予定していた出張を延期すると答えた人が回答者400人超の約6割に上った。
米の出張需要に暗雲、デルタ株で再開遅れ
航空・ホテル業界の期待しぼむ
有料会員限定
あなたにおすすめ