新型コロナウイルスの変異株「デルタ」の感染拡大は、最近の感染急増を引き起こしたフロリダなどの州でピークを越えたようだ。今年は普通の夏に戻るとの人々の期待は覆されたが、ここに来て若干の救いが見えつつある。ただ、統計によるとケンタッキー州やノースカロライナ州を含む多くの他州で、感染者数や入院者数が増えている。公衆衛生専門家は、ワクチン未接種の生徒が学校に戻っている上、北部の寒さやホリデーシーズンなどがウイルスを拡散させる新たな機会となる可能性があると指摘する。カリフォルニア大学アーバイン校の感染症疫学者兼人口統計学者であるアンドリュー・ノイマー氏は、「恒久的なピーク越えかどうかは分からないが、目下の感染の波は頂点に達したようで、複数の州で減少しているが、増加している州もある」と述べた。
米デルタ株流行、南部はピーク越えたが
気温の低下や学校再開は感染再燃のリスク
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