米国を見舞っている新型コロナウイルス感染再拡大は、期待を込めて言うと、そう遠くない時期に収束するだろう。投資家はこれをどう考えるべきだろうか?変異ウイルス「デルタ株」の流行で、新規感染者数、入院者数、死者数は初夏以降、いずれも急増している。これによって景気回復が腰折れしているわけではないが、減速している。多くの企業が今頃までの到来を願っていた明るい未来もまだ訪れていない。株式市場もこうした状況を反映している。S&P500種指数が最高値圏にある中でも、今年に入って経済再開への期待から急騰していた「リオープニング銘柄」の多くは、横ばいか弱含みのパフォーマンスとなっている。例えば、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは今春つけた高値を8%下回っているほか、クルーズ船を運航するカーニバルは高値から26%、デルタ航空は20%、レストラン経営のブリンカー・インターナショナルは33%いずれも値下がりしている。
「経済再開」の再開、待ち続ける投資家
コロナ後の未来を見据えるが、その時期はなお不透明
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