――筆者のテリー・ティーチャウトはWSJの演劇評論家。作品に「Satchmo at the Waldorf」がある ***  締め切り間近の評論家が夢想に走るのは慢性の病気のようなものだ。2001年9月11日の米同時多発テロから4カ月がたった頃、恐らく筆者もそんな状態で、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)にコラムを書いていた。