「ワールドトレードセンターに航空機が突っ込んだ」。若いアシスタントが叫んだ。「何ですって? 小さい航空機?」と筆者が聞き返すと、「いや」と彼は答えた。「民間の旅客機です」。数分もたたないうちに2機目が現れた。さらに3機目。米国は永遠にその姿を変えられてしまった。あの恐ろしい日から20年が経過し、もう同じものは何一つとしてない。テロの翌日、ジョージ・W・ブッシュ大統領が、米国民は安心して普通の生活に戻ってほしいと語ったのを覚えている。われわれはその通りにしたが、「普通」が以前とは異なる。われわれが空港を通過する方法も、いま当たり前だと思われている機関名――国土安全保障省(DHS)やその外局である運輸保安局(TSA)もだ。
【寄稿】米国は9.11の時より安全=ライス元長官
犠牲者やヒーローがいたこと、何より国民の結束を忘れてはならない
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