ウイルス学者によると、新型コロナウイルスの変異株「デルタ」は、「ラムダ」や「ミュー」など新たな変異株が出る中でも主流の座を維持する見通しだ。米疾病対策センター(CDC)とオープンソースの病原体追跡サービスであるネクストストレインのデータによると、米国では新型コロナの新規感染の99%をデルタ株が占め、世界的に見ても感染の約88%はデルタ株となっている。新型コロナに感染しやすい人が標的となり、デルタ株はラムダやミューを含む「SARS-CoV-2」ウイルスの新変異株よりも広がりやすいとウイルス学者らはみている。科学者らによれば、新たな感染の波は、新たなウイルス種ではなく、デルタ株とその亜種によって引き起こされる可能性が高い。デルタ株は強力な感染力を持つように進化したため、他の変異株がその感染拡大ペースに追いつけないからだ。
ミューやラムダ凌ぐデルタの威力、人々には朗報?
新たな変異株が出現してもデルタ株が主流にとどまる可能性
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