足元で伝わった中国当局のゲーム業界に対する新たな取り締まり策に関するニュースは、やや過剰反応だった感がある。だが、いずれにしても、投資家は万が一の事態に備えて防備を固めておくことが賢明だ。9日の取引で中国ゲーム銘柄は総崩れとなった。きっかけとなったのは、中国当局が新作ゲームの承認を凍結するとの香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道。それを受けて売りが殺到し、香港市場に上場するテンセント株は8.5%、網易(ネットイース)は11%いずれも急落した。両社の株価は同紙の報道以前から弱含みだった。8日には、若者を対象とする新たなゲーム規制策の実施方法を協議するため、規制当局が両社を含めたゲーム会社関係者を呼び出していた。