アップルとグーグルには、アプリストア事業をめぐり先週出された不利な判決の影響を軽減する方法がある。ただ両社のそうした能力は皮肉にも、両社に対する批判の正当性を証明することにもなりかねない。米エピック・ゲームズが提訴した連邦訴訟で先週下された判決では、アップルが自社デバイス上のアプリ内で他の課金システムを利用できないようにしていることが、カリフォルニア州法に基づく「反競争的行為」に当たるとされた。判事はアップルに対し、この慣行を撤廃するよう命じた。これにより、理屈の上では、アプリ内課金手数料からアップストアが得ている収益が大幅に減少する可能性がある。グーグルはこの訴訟には関わっていなかったものの、同社の「グーグル・プレイ」ストアもいずれ同じ運命をたどるだろうと投資家は判断した。この判決を受け、10日のアップルの株価は3%安、グーグルの親会社アルファベットの株価も2%近く下落した。